2008年3月15日 日刊ゲンダイ
快食快便。1日3回の食事を毎日しっかりとることが健康の秘訣と考えがちだが、実は肥満の原因になることもある。逆に食事を1日2回に減らすと、メタボリック症候群対策になるし、うつ病対策や精力増強にも効果があるとか。この「少食健康法」の専門家に、無理なくできる少食テクニックを聞いた。

食べ過ぎは代謝機能と免疫力を低下させる
健康維持のために良いと信じられてきた定説が、いま覆されようとしている。「『食べない』健康法」(東洋経済新報社)の著者で、イシハラクリニックの石原結實院長は「1日3食が健康にいいという説は間違い」だと現代人の食べ過ぎ傾向に警鐘を鳴らす。

「人間の体は、栄養の吸収量が増えると排泄(はいせつ)能力と白血球の働き(免疫力)が低下します。また食べ物を消化・吸収する際に大量の血液が胃腸に集中し、脳などへの血流が減ってしまう。昼食後に仕事に集中しにくくなるのは、このためです」

これが過食が招く落とし穴なのだ。

では、逆に食事回数を1日3食から2食に減らすとどうなるのか。

食事回数を減らして胃腸に血流が集中する時間を減らせば、脳にもしっかり血液が巡るようになる。その効果は絶大だ。

「代謝が正常になると、太りすぎの人にとってメタボリック症候群対策になります。また免疫力がアップするので、風邪ばかりか、がん対策にもなる。脳に血流が回り、集中力が高まってヤル気が出るので、倦怠(けんたい)感によるうつ病の発症も防げます」(石原院長)
 
これだけじゃない。体臭・口臭も減り、ペニスや睾丸(こうがん)の血流が増えることは精力や勃起力もアップに直結する。元気印が低下気味の中高年男性にとっては、ありがたい限りではないか。

朝は紅茶と砂糖だけ
出っ腹が気になる中年オヤジが、この恩恵にあずかりたいときは、何から始めるのがいいのか?

「朝食を減らすのが理想的です。朝は口臭、目やになど体内の老廃物の排出が活発です。朝食を抜けば、もっとも新陳代謝が高まる時間帯に、代謝を邪魔しなくて済むのです」(石原院長)
 
朝メシ代わりに、すりおろしたショウガ入りの紅茶と、黒砂糖を胃に入れておく。市販の黒砂糖は500グラム入りで400?500円程度。

「砂糖は吸収が速いため胃腸に血流を集中させずにすみます。ショウガ紅茶は体を温めてくれるので、朝から活発に活動しやすくなる。昼食は、そばなどを食べて糖分とビタミンを補給しましょう。薬味のネギや唐辛子をたっぷり入れれば、新陳代謝をより活発にしてくれます」(石原院長)
 
いきなり朝メシを抜いて調子が出ない人は、朝食をそばなどにして昼食を砂糖と紅茶にする方法もある。体調に合わせてスタートし、根気よく続けるのがコツ。おなかがすいたときは、黒砂糖などを食べて糖分を補給する。体調が悪くならなければ最低2週間を目標に続ける。体重減など目に見えて効果が表れるという。

夜は好きなものを好きなだけ食べる
夕食は好きなものを好きなだけ食べていい。
「酒でも脂っこいものでも何でもOK。朝と昼の少食によって代謝機能が高まるので、夕食で摂取した余分な栄養は、体がしっかり排出してくれます」(石原院長)
 
禁欲的なダイエットと違って、毎日1回、晩メシでストレスを発散できる。初心者でもこれなら続けられそうだ。

 

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